メルセデス・ベンツ、新型「V クラス」を発売。内外装デザインを刷新し機能装備を拡充
メルセデス・ベンツ日本は10月1日、新型「Vクラス」を発表し、同日から正規販売店を通じて注文の受付を開始した。
Vクラスは、欧州のミニバンとして、1998年に日本に導入。ワイドでスクエアなスタイリングと、アレンジ自在なシートを備える。2003年と2015年にフルモデルチェンジを行い、現行モデルは3世代目。累計販売台数約3万台を達成している。
同モデルは全モデルに、2.0リッター直列4気筒クリーンディーゼルエンジン「OM654」を搭載。最高出力163PS(120kW)、最大トルク380N・mを発揮する。トランスミッションは全モデルに9速オートマチックトランスミッション「9G-TRONIC(トロニック)」を採用した。
エンジンの始動は、先代モデルまでキーを回してエンジンを始動する方式としていたが、新型モデルではボタン式を採用。運転開始がスムーズになる(※)。
サスペンションは、「V 220 d」 には、先代モデルに引き続き「AGILITY CONTROL(アジリティー コントロール)サスペンション」を装着。そのほか4モデルでは、四輪それぞれを電子制御する「AIRMATIC(エアマティック) サスペンション」を新しく採用した。
運転支援装備は、対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」を標準装備。ボイスコントロールは「Hi, Mercedes(ハイ メルセデス)」の呼びかけで起動し、インフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、気象情報)に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な機能にも対応する。タッチスクリーン、ステアリングホイールにあるタッチコントロールボタン、センターコンソールにあるタッチパットでも操作可能。
エクステリアは、全モデルともラジエーターグリルを大型化。マルチビームLEDを採用した新デザインのヘッドライトを標準装備し、迫力のあるデザインを採用した。
「V 220 d」「V 220 d long」「V 220 d extra-long」のラジエーターグリルには、同社のデザインに共通するスターパターングリルに2本のルーバーを採用。「V 220 d EXCLUSIVE long Platinum Suite」「V 220 d EXCLUSIVE extra-long Black Suite」には、スリーポインテッドスターのボンネットマスコットと、5本のクロームルーバーを備えた専用フロントデザインを採用している。
インテリアは、全モデルで運転席にワイドスクリーンコックピット、静電容量式の新ステアリングホイールを採用。先代モデルはコックピットディスプレイ:5.5インチ、メディアディスプレイ:10.25インチを採用していたが、新型ではコックピットディスプレイ、メディアディスプレイどちらも12.3インチのワイドディスプレイを採用し、メディアディスプレイはタッチスクリーン対応とした。インストルメンタルクラスターは、先進的なインテリアデザインに変更している。
後部座席は、全モデルで2列5席。7人乗りで使用するほか、後席を2座のみにして室内を広々と使ったショーファー ドリブン仕様、2列目と3列目を全て取り外すなど、用途に合わせてアレンジできる。安全面も配慮し、2列目および3列目を含む全てのシートに3点式シートベルトが一体化、センターエアバッグ、ウィンドウバッグ(リア)を全モデルに追加した。
価格は、「V 220 d」が940万円、「V 220 d long」が975万円、「V 220 d EXCLUSIVE long Platinum Suite」が1,355万円、「V 220 d extra-long」が1,020万円、「V 220 d EXCLUSIVE extra-long Black Suite」が1,370万円。
※車両のロック、アンロックはキーでのボタン操作が必要。