UDトラックス「クオン」259台をリコール…走行不能に至るおそれ
UDトラックスは、クオンのプロペラシャフトに不具合があり、溶接部に亀裂が発生したまま使用を続けると、破断・分離して動力が伝わらなくなり、走行不能に至るおそれがあるとして、2024年10月10日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2022年4月13日~9月9日に製造された259台。
不具合の箇所は、プロペラシャフト。
大型トラクタ(後輪1軸)のプロペラシャフトにおいて、ヨークシャフトとチューブを正規と異なる操作で溶接したため、溶接部位の溶け込み量が不足しているものがある。使用過程で繰り返し応力を受けると溶接部に亀裂が発生し、そのまま使用を続けると、破断・分離して動力が伝わらなくなり、走行不能に至るおそれがある。
これまでに不具合が7件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のプロペラシャフトを良品と交換する。改善対策済車には、助手席側ステップ部のVINプレート左上に青色ペイントを塗布する。
使用者にはダイレクトメールまたは直接訪問で通知するほか、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。