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高速安定性と操舵感は出色(→RRのBEV):ボルボ・EX30[福野礼一郎『クルマ論評9』]

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高速安定性と操舵感は出色(→RRのBEV):ボルボ・EX30[福野礼一郎『クルマ論評9』]

福野礼一郎さんの単行本『クルマ論評9』をよりお楽しみいただくために、試乗当日の写真を掲載しました。誌面で綴られている雰囲気が伝わりやすくなるでしょうか。単行本をお求めの方にもリンクを用意しておりますので、ぜひお手にとってご覧ください。

ボルボ・EX30[Volvo EX30]
試乗日:2024年4月26日

[ULTRA SINGLE MOTOR EXTENDED RANGE]
個体 VIN:YV12ZELA8RS000825
車検証記載車重:1790kg(前軸 840kg/後軸 950kg)
試乗車装着タイヤ:グッドイヤー EFFICIENT GRIP PERFORMANCE SUV 245/40-20

(単行本より)
萬澤 車内寸法を測定してなにかわかりましたか。
福野 床下バッテリーのせいでステップ地上高430mm、座面地上高590mm~630mmと高めのフロア/着座レイアウトですが、全高が1550mmでしかもガラス天井なので、ヘッドルームは前席960~1040mm、後席980mm、コクピット中央のフロア↔ガラス高さが1155mmと非常に天井が高いです。
萬澤 ガラスルーフははめころし式でセンターピラーなし、オープンカーなみの開放感です。これどれくらいあるんだろうガラス面積。
福野 測ったら長さ130cm、幅90cmありました。
萬澤 ひえー、てことは1.2平米近くありますね。五六間のたたみ一畳にせまる広さ(笑)。本日は快晴で気温も25度超え、日射が結構きついのでガラス表面はやや熱くなっています。乗り込んだ時は車内もかなり熱くなっていましたが、停車したままエアコンをつけていたらなんとかクールダウンしました。
福野(福野は運転席、萬澤は助手席後ろの後席へ乗車)出発します。このステアリングこわいなあ。チルト45mm、テレスコ50mmあるんでポジションはでましたが.......プジョーのi-Cockpitを思い出すウルトラ小径の四角いステアリングです。四角いステアリングだぜ——

福野礼一郎のクルマ論評9

大好評のMFi連載「福野礼一郎のニューカー二番搾り」を加筆修正し一冊にまとめた単行本「クルマ論評」を2024年も刊行します。今回のテーマ車は日本4/ドイツ4/フランス1/イタリア1/スウェーデン1。軽自動車からスーパーカーまで、いつもの道でいつもの乗り方でじっくり確かめた結果たるや果たしていかに。

 VWでRR! でもなんか微妙に終わってる――フォルクスワーゲン・ID.4
 誰にも会いたくないときは旧友を呼んでみる――日産・GT-R
 乗り心地/乗り味は下手な乗用車よりいい――ホンダ・N-BOX
 燃費とハンドリングで差。スズキの未来は明るい――スズキ・スペーシア
 BEVで褒められるのは常にモーターだけだ――BMW・X1
 ICEとEVのいいとこ取りの代償は2.3tである――メルセデス・ベンツ・Eクラス
 高速安定性と操舵感は出色(→RRのBEV)――ボルボ・EX30
 購入に賛成してくれた後席の家族がかわいそう――ミニ・カントリーマン
 ベンツ/ビーエム1000万クラスを超える快適性+巡航性――ホンダ・アコード
 久々のハンドリング絶賛モード「これはいいクルマ。いいクルマ」――プジョー・408
 見た目に惚れて憧れても大きく裏切られることはない――マセラティ・MC20

 福野礼一郎選定 項目別ベストワースト2024
 ・ 2024年、期待を上回る出来だったクルマもしくはアイテム
 ・ 2024年、期待を下回る出来だったクルマもしくはアイテム
 ・ 2024年、買ってはいけない輸入車
 ・ 2024年クラス別ベスト車
 ・ 2024年部門別ベスト
 ・ ~2024年おおいなる期待はずれと最低のできばえ
 ・ クルマの格言と選びの鉄則
 (青字については行数厳しい場合使わずとも結構です)
 
 福野礼一郎&第一線エンジニアによる現代の視点[ホンダ・NSX]

著者
福野礼一郎
自動車評論家

東京都生まれ。自動車評論家。自動車の特質を慣例や風評に頼らず、材質や構造から冷静に分析し論評。自動車に限らない機械に対する旺盛な知識欲が緻密な取材を呼び、積み重ねてきた経験と相乗し、独自の世界を築くに至っている。著書は『クルマはかくして作られる』シリーズ(二玄社、カーグラフィック)、『スポーツカー論』『人とものの讃歌』(三栄)など多数。

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