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開発に5年を要したスズキの運搬用水素燃料電池車がついに完成。全エネルギーを社内エコシステムで賄う技術の未来|JAPAN MOBILITY SHOW 2024

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開発に5年を要したスズキの運搬用水素燃料電池車がついに完成。全エネルギーを社内エコシステムで賄う技術の未来|JAPAN MOBILITY SHOW 2024

日本政府は2050年までにカーボンニュートラル実現を目指しており、製造企業各社もこれに向けた取り組みを進めている。スズキ株式会社もその一環として、国内各社と協力体制を敷くほか、自社工場で水素実証事業を開始。2024年10月15日から18日にかけて幕張メッセで開催されたJAPAN MOBILITY SHOW 2024では、運搬用水素燃料電池車を展示した。水素燃料電池車製作の苦労や課題について、技術開発担当の高井義文氏に話を聞いた。

TEXT&PHOTO :石原健児
一般社団法人日本自動車工業会(JAMA)

5年の歳月をかけ完成した運搬用水素燃料電池車

スズキのブースに展示されていたのは運搬用水素燃料電池車。水をイメージさせる深い青のカラーが鮮やかだ。この車両は、カーボンニュートラル実現に向けた実証実験の一環として、静岡県の湖西工場で牽引用車両の水素燃料化を行ったという。

ブースで説明を担当するのは、経営企画本部横浜研究所 次世代技術開発部CN燃料対応課主任の高井義文氏。「“良い車を作るには、燃料電池の技術を理解することが不可欠”と考え、燃料電池の開発自体は2019年から始めています。その後、社内での実証実験は2022年の12月に開始しました」。

ブースの中央部に展示された運搬用水素燃料電池車

35MPaの低圧水素ボンベを3本搭載、発電部分の開発に苦労

ボックスの中に水素ボンベ・燃料電池・バッテリーが収納されている
著者
石原健児

取材ライター。
1966年東京生まれの北海道育ち。大学卒業後、イベント関連企業、不動産業を経て印刷業へ。勤務先のM&A・倒産をきっかけに2016年からライター業を始める。医療系WEB媒体、ビジネス誌「クオリタス」などで活動。医師、弁護士、企業経営者、エンドユーザーなどを対象に取材してきた。総取材人数はだいたい1500人。就学前までに自動車や転落事故で「九死に二生」位は得ていると思う。最近好きな言葉は「生きてるだけで丸儲け」。

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