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中国ホンダ、初のEV専用工場を稼働開始。年間12万台生産へ

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中国ホンダ、初のEV専用工場を稼働開始。年間12万台生産へ

本田技研工業(ホンダ)の中国現地法人の東風本田汽車(東風Honda)は10月11日、中国湖北省武漢市で新エネルギー車工場の稼働を開始したと発表した。

新工場は、ホンダ初となる電気自動車(EV)専用の生産工場。投資金額は約40億元(約840億円)で、年間生産能力は約12万台。組み立て工程を中心に自動化比率を高め、工場内における各工程の品質・稼働データを連携することで、高効率なEV生産ラインを実現した。プレス工程では、立体倉庫の導入と部品搬送の自動化により、同社として初めて物流要員をゼロ化した。

環境面では、効率的な採光レイアウトによる消費電力の削減や、生産時に発生する熱エネルギーを暖房システムなどに活用し、工場全体でのエネルギー消費を低減している。それぞれのデータを連携し、生産への影響を最小限に抑えながら消費電力を全体で最適化し、さらなる環境負荷の低減を目指す。

同社は、「2050年にHondaが関わる全ての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現」というグローバルでの目標を掲げている。中国では、2022年に発売したEV「e:N(イーエヌ)」シリーズや、2024年4月に発表した次世代EV「ye(イエ)」シリーズなど10車種のEVを、2027年までに投入を予定しており、2035年までにEVの販売比率100%の達成を目指す。

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