ホンダ「タクト」など2車種約5.1万台をリコール…走行中に後輪がロックし、転倒するおそれ
本田技研工業(ホンダ)のベトナム法人Honda Vietnamは、ホンダ タクトなど2車種のクランクケースとミッションケースに不具合があり、走行中に後輪がロックし、転倒するおそれがあるとして、2024年10月31日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2013年12月26日~2015年9月30日に製造された5万1,493台。
今回リコールの対象となるのは、2013年12月26日~2015年9月30日に製造されたホンダ タクト、Dunkの2車種5万1,493台。
不具合の箇所は、クランクケースとミッションケース。製造工程での管理方法が不適切なため、ケースの合わせ面の密着性が不足し、ミッションオイルが漏れることがある。オイルの潤滑不良で異音が発生し、そのまま使用を続けるとケース内のベアリングが破損して、最悪の場合、走行中に後輪がロックし、転倒するおそれがある。
これまでに不具合が2件発生しているが、事故は起きていない。関連会社の情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のミッションオイル量を測定し、基準未満の場合はミッションケースを良品に交換するとともに、ベアリング等を新品に交換する。基準以上の場合はケースの合わせ面を清掃し、ガスケットを塗布して再組み付けを行う。改善対策済車には、車台番号打刻部付近に白色の識別ラベルを貼付する。
使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。部品の準備に時間を要することから、不具合内容を周知し、準備でき次第あらためて連絡する。