三菱自動車「デリカ」など2車種約13.8万台の改善対策を提出…制動停止距離が伸びるおそれ
三菱自動車はデリカなど2車種のバキュームポンプに不具合があり、ブレーキペダルの操作力が増加して制動停止距離が伸びるおそれがあるとして、2024年11月1日、国土交通省物流・自動車局長に改善対策届を提出した。改善対象車は、2012年12月18日~2024年1月26日に製造された138,839台。
今回、改善対策の対象となるのは、2012年12月18日~2024年1月26日に製造された、デリカ、エクリプス クロスの2車種138,839台。
不具合の箇所は、バキュームポンプ。ブレーキ倍力装置へ負圧を供給するためのバキュームポンプに使用されている内部チェックバルブの材質が不適切なため、厳寒期に氷点下を大きく下回る状況では、チェックバルブに付着した水分が凍結して固着することがあり、ブレーキ倍力装置へ負圧が供給されず、ブレーキペダルの操作力が増加して制動停止距離が伸びるおそれがある。
これまでに不具合が12件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、改善対策を届け出た。対策として、全車両のバキュームポンプを対策品と交換し、バキュームポンプのカバーに白または黄色のペイントを塗布する。交換用部品の準備に時間を要するため、北海道、東北地区から順次交換を行う。
使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。