ヤマハ「TENERE700」など3車種2,769台をリコール…停車時に車両が前進するおそれ
ヤマハ発動機は、TENERE700など3車種のクラッチプレートに不具合があり、最悪の場合、停車時に車両が前進するおそれがあるとして、2024年11月5日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2022年12月5日~2024年8月5日に製造された2,769台と、交換修理用部品として出荷し、組み付けられた車両が特定できないものの一部。
今回リコールの対象となるのは、以下の通り。
・2022年12月5日~2024年8月5日に製造された、ヤマハ TENERE700、XSR700、MT-07の3車種2,769台
・2023年2月10日~2024年8月30日に交換修理用部品として出荷し、組み付けられた車両が特定できないクラッチプレート3,688個
不具合の箇所は、クラッチプレート。管理方法が不適切なため、クラッチプレートに残留した防錆油がフリクションプレートの摩擦材の摩耗粉と混ざり、運転時に熱が加わることで粘着性のある物質が生じ、排出されないことがある。クラッチレバーを握っても動力伝達が切れず、最悪の場合、停車時に車両が前進するおそれがある。
これまでに不具合が71件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のクラッチプレートを対策品と交換するとともに、フリクションプレートを新品と交換し、リコール番号入りの識別ステッカーを車台番号打刻位置付近に貼付する。
使用者にはダイレクトメールで通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。