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MaaSに積極的な大津市が、ADAS(先進運転支援システム)搭載バスを運用

ADAS機能を搭載した小型ディーゼルバスの運行プロジェクトを発表

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MaaSに積極的な大津市が、ADAS(先進運転支援システム)搭載バスを運用

自動運転技術の導入のい積極的な姿勢を見せる滋賀県の大津市。国土交通省の令和3年度地域公共交通確保維持改善事前費補助金を活用し、ADAS搭載バスの運行を開始した。

自動運転の導入に積極的な滋賀県・大津市は、ADAS(先進運転支援システム)機能を搭載した小型ディーゼルバスおよび小型電動バスの運行プロジェクトを2022年12月に発表した。

京阪バス、京阪電気鉄道、先進モビリティ、BIPROGY、日本ペイント・インダストリアルコーティングスの5社が実証実験を行っている。2023年に入り、事故による一時中断など、安全面に対する課題はまだ多い。

大津市・ADAS搭載バス実証実験の概要

実証実験では、国土交通省の令和3年度地域公共交通確保維持改善事前費補助金(自動運転実証調査事業)を活用。市内でADAS搭載バスの運行を開始した。

2022年12月10日から2023年2月28日まで、びわ湖大津プリンスホテル〜琵琶湖ホテル〜JR大津駅の区間で運行する。大津市中心部でADASバスを走行させる試みは、2018年に開始され、今回で5回目になる。

運転手の高齢化や人材不足といった課題への対策としてだけでなく、高齢化する住民の移動手段の確保や観光客への利便性向上を目的としている。それ以外にも、公共交通機関の利用促進を目的に、「大津市自動運転・京阪バス大津市内乗車券アプリ」の提供も開始している。

ADASシステム搭載バスの運行区間は冒頭でも述べた通り、びわ湖大津プリンスホテル〜琵琶湖ホテル〜JR大津駅であり、距離にして約2.7キロである。

▼期間1:2022年12月10日〜2023年2月4日
・小型ディーゼルADASシステム搭載バス
・料金:片道 大人210円、小児110円(定期券、ICカード利用可能)

▼期間2:2023年2月8日〜2月28日
・小型電動運転バス
・料金:無料

主な技術検証や役割分担は以下の通り。
・統括・関係者調整:大津市
・ADAS搭載バスの運行:京阪バス株式会社
・ADAS搭載バスの提供:先進モビリティ株式会社
・踏切との連携:京阪電気鉄道株式会社
・ターゲットラインペイントの提供:日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社
・周遊促進アプリの提供:BIPROGY株式会社

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