鹿島建設、公道で自動運転バス「NAVYA ARMA」の長期実証実験を実施

両社は羽田みらい開発（鹿島など9社による共同出資会社）などと共同で、2021年12月から計4回、自動運転バスの実証実験を実施（5便／日、運行日数は各回3～20日間）。今回は約3か月にわたり自動運転バスを高頻度で毎日運行（8便／日）させ、定常運行に近い環境で実施している。

自動運転バスは事前予約制で、誰でも無料で乗車できる。これらの実証実験では、HICityと羽田空港を結ぶ公道ルートを時刻表に沿って運行する自動運転バスに一般利用者が乗車する。2023年2月27日時点で、累計88日599便を無事故で運行している。

今回の実証結果は、将来的の定常運行に向けてサービスと利便性の更なる向上や定着化を図ることに利用される。羽田空港の利用者がHICity周辺を観光する際の便利な交通手段として、HICityと羽田空港間のアクセス向上を図っていくという。

【実証実験の概要】

期間：2023年1月5日〜3月31日
運行時間：10:00～16:30（12:30～13:30を除く）
走行距離：往復約3.9km
走行時間：往復約30分（片道約15分）
走行速度：最高時速20km
走行ルート：以下ルートマップの通り
乗客定員：6人
乗車方法：ウェブサイトから事前予約が必要

事前予約はこちら

自動運転バス 運行情報

＜バス停の場所＞

HICity：交通広場内にバス停を設置

羽田空港第3ターミナル：バスターミナル南側にバス停を設置

【これまでの運行実績】

HICityでは、将来的な「自動運転レベル4（※1）」を用いたバスの定常運行に向けて、以下の取組みを行ってきた。

・ HICityの敷地内では、2020年9月に当時国内初となる自動運転バスの定常運行を開始。これまでに累計5万8,000人以上の乗車人数を記録すると同時に、無事故での運行を継続している。2021年12月以降は、一般車両の交通量が多い都道311号環状八号線を含めたルートで短期間の定時運行の実証実験を計4回実施。その結果、今回の長期実証実験に至った。（いずれの定常運行・実証実験も車両オペレーターの乗車有り）

・2021年9月には、一時的に閉鎖した区域で自動運転バス3台の同時無人運行を検証。運行技術が「自動運転レベル4」の水準に達していることを確認した。

※1：特定条件下における完全自動運転。特定条件下においてシステムが全ての運転タスクを実施