燃料噴射装置から燃料が漏れるおそれあり。「サカイ ER555F」計143台をリコール
酒井重工業は、「サカイ ER555F」の燃料噴射装置に不具合が発覚したことを受け、2023年2月3日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2017年3月28日から2022年10月18日に製造された計143台。
不具合の部位は、燃料噴射装置(サプライポンプ)。グレーダの燃料噴射装置において、圧力制御バルブ(PCV)をサプライポンプに固定するボルトの軸力が不足しているものがある。そのため、燃料配管から伝わる振動や燃料の圧送圧など、サプライポンプに加わる作用力によってボルトが緩み、最悪の場合、ボルトが折損してサプライポンプから燃料が漏れるおそれがあるとのこと。
これまでに不具合は2件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のサプライポンプを対策品に、燃料配管を新品に交換する。また、使用者には直接電話またはダイレクトメール等により連絡を行うという。