ダイハツ、インドネシアで5人乗りコンパクトハッチバック車「AYLA（アイラ）」をフルモデルチェンジ

初代AYLAは、ダイハツが日本の軽自動車やコンパクトカーで培ってきた技術やノウハウをベースに、インドネシアユーザーのニーズを徹底的に追求して開発した商品。経済成長に伴い拡大する新規自動車購入層向けのエントリーカーとして、インドネシアのエコカー基準である「LCGC（※1）」に適合し、2013年の発売以来、新市場を開拓してきた。

高い燃費性能とリーズナブルな価格を実現した同モデルの累計販売台数は約27万台にのぼる。

今回のフルモデルチェンジのコンセプトは、「The Exciting City Car」。最新の1.2LエンジンやCVTを採用するほか、2023年2月にマレーシアで発売した新型「AXIA（アジア）」と共通となる、DNGA Aセグメントプラットフォームを採用している。これにより、操縦安定性や乗り心地、燃費などの基本性能を大幅に向上させながら、エントリーカーに相応しいリーズナブルな価格を実現した。

デザインは「パワフル＆アグレッシブ」をテーマに、より存在感あるスタイリングに進化するとともに、コンパクトなボディサイズの中でも広くて使いやすい室内空間や荷室スペースを実現。初代に引き続きLCGCに適合し、トヨタグループの新興国小型車事業の一環として、トヨタへのOEM供給やトヨタブランドでの輸出を実施する予定だという。

ダイハツは徹底した現地化にこだわり、車両の生産をはじめ、現地調達の拡大や研究開発体制の強化、人材育成などを積極的に推進してきた。従来日本から輸出していた1.2LエンジンやCVTを、2022年後半以降現地生産に切り替えた。1.2LエンジンはADM、CVTは2021年に設立した「ダイハツ・ドライブトレーン・マニュファクチュアリング・インドネシア（DDMI）」で生産しており、新型AYLAのほか複数のADM生産車種に搭載している。

新型AYLAの主な特長

1.DNGAによる走行性能や燃費性能などの大幅な向上

最新の1.2Lエンジン（WA型）を採用するとともに、1.0Lエンジン（KR型）については性能を向上させた。さらに、CVT（D-CVT）やDNGA Aセグメントプラットフォームを採り入れることで、燃費を約16.5％（※2）改善した。そのほか、操縦安定性や乗り心地などの走りを含めた基本性能が大幅に進化

2.求めやすい価格

若年エントリーユーザーも購入しやすいリーズナブルな価格設定

3.刷新したデザインと使い勝手の良いパッケージング

「パワフル＆アグレッシブ」をテーマとした存在感あるデザインへ進化。コンパクトなボディサイズながら、大人5人が乗ることができる室内空間と、小型スーツケースが4個入る荷室スペースを実現

主要諸元

駆動方式：FF（Front engine, Front wheel drive）
エンジン：1KR-VE（1.0L・NA） /WA-VE (1.2L・NA）
トランスミッション：CVT（D-CVT）/5MT
乗員定員（名）：5名
全長×全幅×全高（mm）：3760×1665×1515

小売り希望価格（※3）

1億3400万ルピア～1億8990万ルピア　
（約120万円～約170万円、1ルピア＝0.0089円　(3月8日為替レートで換算））

生産工場

ADM カラワン車両工場

※1：Low Cost Green Car
※2：従来型の1.0L 4AT仕様と新型の1.0L CVT仕様での比較（ダイハツ調べ）
※3：メーカー希望小売価格は、ADMによる参考価格。価格は、販売会社が独自に定める。また、メーカー希望小売価格以外に、別途諸費用が必要。