カーボンニュートラルの実現に向け、ホンダとポスコが包括的パートナー シップを検討
ホンダ(本社:東京都港区)とポスコ(韓国)は、カーボンニュートラルの実現に向けた包括的パートナーシップの検討を開始した。
ホンダとポスコは、カーボンニュートラルに向けた取り組みを加速するためには、環境対応技術や電動化技術といった互いの強みを持ち合い、将来的な協業を見据えた検討が必要と考え、今回の合意に至った。この合意に基づく両社の取り組み検討範囲は主に以下の通り。
<車体鋼板領域>
・車体の軽量化に寄与する超高張力鋼板や、製造工程での温室効果ガス発生を抑制した自動車鋼板などの採用
<電磁鋼板領域>
・電動アクスルの駆動モーターに必要な無方向性電磁鋼板の量産
<バッテリー領域>
・将来の電池用素材に関する技術交流
・正極・負極など主要材料の調達協力
<リサイクル領域>
・低炭素社会実現に向けたリサイクル材の適用拡大
・バッテリー再生材を活用したクローズドループリサイクルの構築
POSCOホールディングス 代表取締役 会長 崔 正友(チェ・ジョンウ)氏は、次のように述べている。
「鉄鋼事業の戦略的パートナーであるホンダとバッテリー素材分野まで協力を拡大することができて嬉しく思います。リチウムやニッケルなどの資源、正・負極材、将来電池用素材及びリサイクル領域まで、バッテリーのフルバリューチェーンを保有しているポスコグループが、ホンダの電気自動車戦略に大きく役立つものと期待しています。」
また、本田技研工業 取締役 代表執行役社長 三部 敏宏は次のように述べている。
「ホンダは、2050年までに当社が関わる全ての製品と企業活動を通じて、カーボンニュートラルを実現するという目標を掲げています。バッテリー材料、リサイクル、および鋼板、電磁鋼板の幅広い知見を持つポスコとのパートナーシップ拡大により、ホンダの電動化戦略は更に加速するものと考えます。」