排出ガスが基準値を満たさないおそれ。ヤマハ「MT-09」など5,759台をリコール
ヤマハ発動機は、メインハーネスにおいて、O2センサの配線に接続するコネクタの防水構造が不適切であることにより、排出ガスが基準値を満たさないおそれがあるとして、2023年6月6日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2021年2月10日~2023年4月28日に製造された5,759台。
今回リコールの対象となるのは、2021年2月10日~2023年4月28日に製造された、XSR900、TRACER900GT、MT-09、MT-09SPの4車種5,759台。
不具合の箇所は、電気配線(メインハーネス)。メインハーネスにおいて、O2センサの配線に接続するコネクタの防水構造が不適切なため、雨天走行等でコネクタに溜まった水が、原動機を停止した際などO2センサが冷えることにより、当該コネクタ内部に吸い込まれ、端子が短絡することがある。そのため、エンジン警告灯が点灯し、そのまま使用を続けると、排出ガスが基準値を満足しなくなるおそれがあるとのこと。
これまでに不具合は4件発生しているが、事故は発生していない。海外市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のメインハーネスとO2センサのコネクタ内の端子を点検し、錆が認められないものは、防水カバーを取付けてテープで固定する。また、錆が認められるものは、メインハーネスを対策品と交換するとともにO2センサを新品と交換する。
使用者には、ダイレクトメールで通知するとともに、日整連発行の機関誌や自社ホームページにも掲載するという。