フロントスピンドルの強度不足により、タイヤが脱落するおそれ。ヤンマー「YT490」など4車種1,298台をリコール
ヤンマーアグリは、農耕用トラクタのフロントスピンドルにおいて設計段階の評価が不適切で強度不足のため、最悪の場合、当該箇所が破断し、タイヤが脱落するおそれがあるとして、2023年6月19日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2015年2月16日~2018年4月5日に製造された1,298台。
今回リコールの対象となるのは、2015年2月16日~2018年4月5日に製造されたヤンマー YT490、YT488A、YT470、YT463の4車種1,298台。
不具合の箇所は走行装置(フロントスピンドル)。農耕用トラクタのフロントスピンドルにおいて、設計段階の評価が不適切なため、強度が不足している。そのため、フロントウエイトやフロント作業機を装着した状態で旋回操作を繰り返すとフロントスピンドルに亀裂が入るものがあり、そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、当該箇所が破断し、タイヤが脱落するおそれがあるとのこと。
これまでに不具合が9件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の左右のフロントスピンドルユニットを対策品と交換する。また、使用者を把握しているため、直接電話で連絡するという。