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関西電力・関電L&A・東芝ESSがEV電池劣化診断の実証開始

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関西電力・関電L&A・東芝ESSがEV電池劣化診断の実証開始

関西電力、関電L&A、東芝エネルギーシステムズ(東芝ESS)は8月18日、EV充電データや走行データを活用したEV電池劣化診断の実証を開始した。

同実証は、両社が2022年11月から取り組んでいる蓄電池事業における提携に向けた検討の一環として行うもの。実証に伴い、モニターとして参加する企業や団体の募集を開始。実際に運用しているEVについて、EV電池の状態評価や寿命予測、ビジネスモデル評価などを行う。

関電L&Aは、電池の劣化診断のためのデータ取得や車両点検を行い、東芝ESSは、自社の有する電池の劣化診断技術(※1)を活かし、EV電池の状態評価や寿命予測を行う。関西電力は、参加企業や団体に対して、電池の残容量(SOH ※2)、健全性およびEVの効率的な利用方法に関するレポートを無償で提供する。

3社は今後、同実証で得られる成果を踏まえて、寿命予測に基づくEVの車両更新投資の最適化に向けたアセットマネジメントサービスや、テレマティクス技術(※3)とエネルギーマネジメントの知見を活かしたEV電池の長寿命化に寄与するコンサルティングサービスの創出に取り組む。データの蓄積と分析を継続することで劣化診断技術を向上させ、2024年度中の新たなサービスの開発・展開を目指す。

※1:充電曲線解析法(Charging Curve Analysis)。非破壊で蓄電池の内部状態を推定し異常や安全性を総合的に診断することができる東芝グループの独自技術
※2:State Of Health。劣化状態を表す指標
※3:安全で効率的な車両運行のため、通信機能やGPS機能を備えた車載機により運行データを取得し、分析・評価する技術

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