日産「アリア」2,233台をリコール…再度READY ONできないおそれ
日産自動車は、「アリア」のパワーネットワークセパレートリレーの制御プログラムに不具合があり、最終的には一度車両を停止させると再度READY ONできないおそれがあるとして、2023年9月28日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2021年12月17日~2022年7月15日に製造された2,233台。
不具合の箇所は、電気装置(パワーネットワークセパレートリレー)。12Vバッテリから12Vサブバッテリ間の回路接続制御を行っているパワーネットワークセパレート(PNS)リレーにおいて、開発時に電源電圧変動時の制御プログラムにおける評価が不十分であったため、12Vバッテリの電圧が低い状態でパワーオンすると、PNSリレーがオフとなり、12Vサブバッテリへの電源が供給されなくなることがある。そのため、その状態で走行を継続すると12Vサブバッテリの電圧が低下することによりコンビネーションメータ警告灯が点灯し、最終的には一度車両を停止させると、再度READY ONできないおそれがあるとのこと。
これまでに不具合が87件発生しているが、事故は起こっていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のパワーネットワークセパレートリレーの制御プログラムを修正する。使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連発行の機関誌や自社ホームページにも掲載する。