メルセデス・ベンツ「C200 ステーションワゴン」など1,237台をリコール…アース配線に不具合、火災発生のおそれ
メルセデス・ベンツは、エンジンルーム内の48Vアース配線において、製造時の組付けが不適切なため、最悪の場合、火災発生のおそれがあるとして、2023年9月28日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2019年7月23日~2021年8月17日に輸入された1,237台。
今回リコールの対象となるのは、2019年7月23日~2021年8月17日に輸入された、メルセデス・ベンツ C200、メルセデス・ベンツ C200 4MATIC、メルセデス・ベンツ C200 ステーションワゴン、メルセデス・ベンツ C200 4MATIC ステーションワゴンの4車種1,237台。
不具合の箇所は、電気装置(配線)。エンジンルーム内の48Vアース配線において、製造時の組付けが不適切なため、ボディーアースのターミナルポイントにナットが規定トルクで締め付けられていないものがある。そのため、走行時の振動等で当該ナットが緩み電気抵抗が増加して、発熱することで周囲の部品が溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとのこと。
これまでに不具合が2件発生しているが、事故は起きていない。ドイツ本社からの情報、および市場からの報告により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のエンジンルーム内の48Vアース配線のナットの緩みを点検する。緩みがある場合はアース配線やナットの接触面を点検し、規定トルクで締め付け直す。接触面に損傷、周囲に溶損がある場合は、関連する部品を新品に交換する。
使用者にはダイレクトメールにて通知し、日整連発行の機関誌・自社ホームページに掲載する。