メルセデス・ベンツ「S500 4MATIC」など980台をリコール…電気装置に不具合、火災に至るおそれ
メルセデス・ベンツは、電気装置に不具合があり、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとして、2023年9月28日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2020年8月10日~2022年11月17日に輸入された980台。
今回リコールの対象となるのは、2020年8月10日~2022年11月17日に輸入された、メルセデス・ベンツ S400d 4MATIC、メルセデス・ベンツ S500 4MATIC、メルセデス・ベンツ S580 4MATIC、メルセデス・ベンツ S580e 4MATIC、メルセデス・ベンツ メルセデス・マイバッハ S580 4MATICの5車種980台。
不具合の箇所は、電気装置(配線)。エンジンルームのメインフューズボックス内の配線において、製造時の組付けが不適切なため、ターミナルポイントのナットが規定トルクで締め付けられていないものがある。そのため、走行時の振動等で当該ナットが緩み電源が遮断されることで走行不能になるほか、電気抵抗が増加して発熱することで周囲の部品が溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとのこと。
これまでに不具合が5件発生しているが、事故は起きていない。ドイツ本社からの情報、および市場からの報告により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のメインフューズボックス内のナットの緩みを点検する。緩みがある場合はアース配線やナットの接触面を点検し規定トルクで締め付け直す。接触面の損傷や周囲に溶損がある場合は、関連する部品を新品に交換する。
使用者にはダイレクトメールにて通知し、日整連発行の機関誌・自社ホームページに掲載する。