三菱ふそう「ふそうスーパーグレート」約1.8万台をリコール…テールパイプの不具合
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、「ふそうスーパーグレート」の消音器に結合されるテールパイプの材質が不適切なため、ブレーキの不具合や、他の交通の安全に影響を及ぼすおそれがあるとして、2023年9月29日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2011年6月27日~2015年11月16日に製造された18,062台。
不具合の箇所は、排出ガス発散防止装置(テールパイプ)。大型トラックにおいて、消音器に結合されるテールパイプの材質が不適切なため、結合部に融雪剤等が残った状態で使用を続けると、結合部のテールパイプが腐食して破断し、消音器出口からの排気ガスによってエアチューブが溶損することがある。
最悪の場合、ブレーキ制動力の低下や失陥、突然の駐車ブレーキ作動、T/Mの変速不良が生じるほか、破断したテールパイプの固定用クランプが破損すると、テールパイプが落下して他の交通の安全に影響を及ぼすおそれがあるとのこと。
これまでに不具合が28件、物損事故が2件発生している。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のテールパイプを対策品に交換するとともに、テールパイプ固定用クランプ一式を新品に交換する。
使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連発行の機関誌・自社ホームページにも掲載する。