ボードリーら、北海道苫小牧市で自動運転EVバスの実証実験を実施

同実証は、苫小牧市が今後の課題としている公共交通機関の維持確保と苫小牧駅周辺エリアの活性化に向けた取り組みの一環として行われる。苫小牧市における「苫小牧駅周辺ビジョン」のスマートシティ推進と、公共交通機関などのサービスにICT（情報通信技術）を活用する「とまこまい版MaaS構想」策定に向けた取り組みの一つ。国土交通省「地域公共交通確保維持改善事業費補助金（自動運転実証調査事業）」の対象事業に選ばれ、今回の実証運行は当該補助金を使用する。

車内には乗務員（オペレーター）を配置するとともに遠隔監視も行う。事前に設定したルートを時速約20kmで自動走行する。運行ルートは苫小牧駅前から「海の駅ぷらっとみなと市場」の間を1日5便運行。1便あたり11人（オペレーター含む）が乗車可能。乗車料は無料。車両は東京都丸の内や北海道上士幌町での実証実験や定常運行にも使用されているフランス製「ARMA」を使用する。

ボードリーら3者は、2023年9月2日～3日に開催された「TOMAKOMAI MIRAI FEST 2023」でも、イベント会場と周辺駐車場を結ぶルートで実証運行を行った。今回は、期間・運行距離を拡大することで、地区内回遊交通の起点となる駅前の活性化およびMaaS事業促進に向けた具体的な検証を行うことでスマートシティ構想の実現を目指す。