AI搭載安全運行プラットフォーム「ナウト」に「眠気」を検知する機能追加
Nauto Japan(ナウトジャパン)は9月19日、現在販売中のAI搭載安全運行管理プラットフォーム「ナウト」のソフトウエアを9月下旬より順次アップデートし、居眠り運転の前段階である「眠気」を検知し、警告する機能を追加すると発表した。
ナウトは2017年にアメリカで発売された、AI搭載安全運行管理プラットフォーム。急制動やあおり運転などの車両挙動を検出するだけでなく、わき見、居眠り、ながらスマホなどドライバーの危険行為にもリアルタイムで警告。さらには独自の採点基準で運転を「見える化」し、運転行動そのものの改善に貢献する。日本では2018年8月の発売開始以降、600社以上に導入され、事故率や関連コストの削減を実現している。
今回のソフトウエアアップデートでは、ナウト車載機に搭載されているAIに新たな検知アルゴリズムが追加され、「居眠り」になってしまう前の「眠気」の段階から検知し、警告できるようになる。
眠気の検知にはさまざまな方法が提案されているが、ナウトでは瞼(まぶた)の動きに注目し、PERCLOS(一定時間における閉眼時間の割合)、瞼開度、瞬きの速度、閉眼時間などを常時モニタリング。眠気とみなされる状態が30秒以上続いた場合にリアルタイムで警告音を鳴らし、居眠り運転に至る前に、早めの対応を促す。
対象商品は、2020年6月に出荷開始されたハードウエアバージョンN3以降のナウト車載機。更新は無償で行い、ナウト車載機のOTAアップデート機能により自動的に適用される。更新の具体的なタイミングは、各車載機の稼働状況により異なる。