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ホンダ、北米向け新型EV「PROLOGUE」を発表。2024年から北米でEV本格展開へ

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ホンダ、北米向け新型EV「PROLOGUE」を発表。2024年から北米でEV本格展開へ

本田技研工業(ホンダ)の米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは9月28日(現地時間)、北米で2024年初めに発売予定の新型電気自動車(EV)「PROLOGUE(プロローグ)」を発表した。

プロローグは、ゼネラルモーターズ(GM)の「Ultium(アルティウム)」バッテリーを搭載したGMとの共同開発モデルで、北米におけるEV本格展開の先駆けとなる。

北米においてホンダは、信頼性の高い充電インフラの整備を目的に、自動車メーカー7社(※1)でEV用高出力充電網を構築する合弁会社の設立に合意している。2025年からは、北米で販売するEVの充電ポートに北米充電規格(North American Charging Standard 以下、NACS)を採用することを、NACSを展開するTesla(テスラ)と合意している。

プロローグはCCS(Combined Charging System)用充電ポートを採用しているが、2025年以降、充電アダプターを用いることでNACSにも対応できるよう開発を進めている。

デザインは「Neo-Rugged(ネオ ラギッド)」をコンセプトとし、シンプルで洗練されたデザインでありながら、たくましさを感じられるアウトドアスタイルを目指した。

エクステリアは、ロー&ワイドで流麗なシルエットが特長で、最上位グレードには21インチの大型ホイールを採用した。インテリアは、上質な素材を用い、水平基調でシンプルなデザインを追求。インターフェースには、11インチのデジタルメーターパネルや、直感的に操作できる11.3インチのタッチスクリーンを採用。最上位グレードには7×3インチのヘッドアップディスプレーを採用した。

車載向けコネクテッドサービス「Google built-in(グーグル ビルトイン)」を標準装備し、Googleアシスタント、Googleマップ、Google Playなどが車内で使用できる。ソフトウエアはOTA(Over the Air)により一部機能や性能のアップデートができる。

先進安全運転支援システムとして「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を標準装備。米国の安全性能評価試験において、米国道路安全保険協会(IIHS:Insurance Institute for Highway Safety)の最高評価であるトップセーフティーピック+、米国高速道路交通安全局(NHTSA:National Highway Traffic Safety Administration)の最高評価である5つ星の獲得を目標に開発した。

電動パワートレーンは、走行性能と航続距離の両立を目指し、走行性能では、フロントとリアにプロローグのために最適化したマルチリンク式のサスペンションを採用。同社が培ってきたダイナミクス技術によるスポーティーな走りをベースに、シングルモーター(FWD)とデュアルモーター(AWD)の両仕様を設定し、選択の幅を広げた。特に、最高出力約288hp、最大トルク約333lb.-ft.を発生するデュアルモーター仕様は、よりパワフルな加速と意のままの走りを実現するという。

航続距離は、85kWhのバッテリーを搭載し、EPA(米国環境保護庁)が定める基準で300マイル(約482km)以上を目指す。DC急速充電では150kW以上の高出力充電にも対応し、約10分(※2)で航続距離65マイル(約104km)相当の充電ができるなど、外出先での充電を素早く行うことができる。

東京ビックサイトで開催されるJAPAN MOBILITY SHOW 2023(プレスデー:10月25日~26日、一般公開日:10月28日~11月5日)のHondaブースで、車両の展示を予定している。

※1:アメリカン・ホンダモーターと、BMWグループ、ゼネラルモーターズ、ヒョンデ、キア、メルセデス・ベンツグループ、ステランティスN.V.
※2:150kW以上の出力が可能な急速充電器を使用した場合。充電時間は充電機器やバッテリーの状態などによって変化する

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