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マツダ、4代目「ロードスター」を大幅改良。走りとデザインを刷新

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マツダ、4代目「ロードスター」を大幅改良。走りとデザインを刷新

マツダは10月5日、小型オープンスポーツカー「マツダ ロードスター(ソフトトップモデル)」、「マツダ ロードスター RF (リトラクタブルハードトップモデル)」を大幅改良し、全国のマツダの販売店を通じて予約を開始した。

ロードスターは、1989年に登場して以来、4代にわたって、2人乗り小型オープンスポーツカーとして120万台以上(同社調べ)を生産しているクルマ。

今回の改良では、現代に求められる新たな安全法規に適合しながら、ロードスターらしさを追求した進化により、「人馬一体」の走りの楽しさをさらに高めたという。

マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)とスマート・ブレーキ・サポートの後退時検知機能(SBS-RC)の新採用や、マツダコネクトの進化など、最新の先進安全技術やコネクティッド技術を搭載。同時にデザインも進化し、4代目ロードスターとしては最も大きな商品改良となった。

MRCCは、設定した速度での定速走行や、車間距離を一定に保って走行するための運転支援機能。フロントグリル左側に設けたレーダーセンサーが先行車を検知することで、定速走行や追従走行をサポートする。

スマート・ブレーキ・サポートのSBS-RCは、約15km/h以下で後退中にクルマの左右や後方に接近してきた車両を検知。衝突を回避できないと判断したとき、ブレーキ制御を支援することで衝突時の被害の軽減を図る。

エクステリアデザインでは、デイタイムランニングランプを変更し、目元にスポーティな軽快さを表現した。インテリアでは、ポーツタン内装とベージュ幌のカラーコーディネーションを新たに設定した。

8.8インチのセンターディスプレイを新たに採用。前方の視界を確保しながら、エアバッグ作動時の干渉を避けるため、画面の縁部分をできるだけ狭くしたフレームレス構造になっている。

ダイナミクス性能では、ロードスター「S」を除くMT車に、加速・減速時のデファレンシャルギヤの差動制限力を変化させることでクルマの旋回挙動を安定させる、新開発のASYMMETRIC LIMITED SLIP DIFFERENTIAL(アシンメトリックLSD)を採用。軽量・コンパクトで耐久性の高い円錐クラッチ型LSDにカム機構を追加し、減速時と加速時で異なるカム角を設定することで、それぞれに最適な差動制限力を実現。特に減速側の差動制限力を強めることで、後輪の接地荷重減少により車両挙動が不安定となりやすいターンインでの減速旋回時の安定性を向上した。ロードスターのエンジンやサスペンション、タイヤ特性に最適化したイニシャルトルクと差動制限特性のチューニングにより、これまで以上にスムーズでリニアな旋回特性を実現した。

ステアリングシステムにも改良を加えた。ステアリングラックの摩擦を低減しながら、モーターアシストの制御ロジックをより緻密に進化することで、自然ですっきりとしたフィードバック感を実現。ハンドルを切り始めてから戻すまで、一貫してタイヤと路面のコンタクトが感じられ、まるでドライバーの操舵意図が直接ロードスターに伝わっているような、高い一体感を目指した。

エンジンパフォーマンスフィールも進化させた。SKYACTIV-G 1.5では、国内ハイオクガソリンに合わせた専用セッティングを施すことで、効率化を高めた。加速の伸び感を強化しながら、出力を3kW向上した。MT車にはSKYACTIV-G 2.0も含めた駆動力制御に最新の制御ロジックを導入し、アクセル操作時のレスポンスを改善。アクセルを踏み込んで加速するシーンだけではなく、アクセルを緩めて減速するシーンにおいても、よりドライバーの意に沿った駆動力の応答性を実現した。

MT車にはサーキット走行に最適化したダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)の新制御モード「DSC-TRACK」を追加。スポーツ走行におけるドライバーの運転操作を最大限に尊重し、ドライバーがコントロールできないような危険なスピン挙動に陥った場合に限って制御が介入する。クルマを傷つけるリスクを減少させ、モータースポーツをより安全に楽しめるようにしたという。

価格は、ロードスターが289万8,500円~367万9,500円、ロードスターRFが379万6,100円~430万8,700円。2024年1月中旬に発売予定。

マツダ ロードスター|マツダ

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