マツダ「CX-60」約1万台をリコール…エンジン制御コンピュータに不具合、走行不能のおそれ
マツダは、CX-60のエンジン制御コンピュータに不具合があり、走行不能になるおそれがあるとして、2023年10月26日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2022年7月5日~2023年6月9日に製造された10,740台。
不具合の箇所は、原動機(エンジン制御コンピュータ)。エンジン制御コンピュータにおいて、ハイブリッドシステムの起動条件が不適切なため、プッシュボタンスタートをオフしてから約8秒後にオンして再始動した場合、マイルドハイブリッド用バッテリーのリレー回路が接続できないことがある。そのため、メータに「ハイブリッドシステム異常」のメッセージが表示され、エンジン警告灯も点灯してトランスミッションがNレンジに固定され、走行できなくなるおそれがある。また、プッシュボタンスタートをオフしてから約90秒以内はエンジンを始動できないとのこと。
これまでに不具合が35件発生しているが、事故は起こっていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のエンジン制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正する。
使用者には電話、ダイレクトメール等、もしくは車両のセンターディスプレイ画面へのメッセージ表示で通知するし、日整連発行の機関誌・自社ホームページにも掲載する。