マツダ「CX-60」989台をリコール…エンジンが停止し走行不能のおそれ
マツダは、CX-60の電気駆動制御コンピュータに不具合があり、モーターの運転を停止すると同時にエンジンも停止し、走行できなくなるおそれがあるとして、2023年10月26日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2022年10月19日~2023年6月19日に製造された989台。
不具合の箇所は、原動機(電気駆動制御コンピュータ)。電気駆動制御コンピュータにおいて、フェイルセーフの作動条件が不適切なため、プラグインハイブリッド用インバータの冷却異常が発生した場合にモータの運転を制限しても、インバータが過熱することがある。そのため、そのまま使用を続けた場合、エンジン警告灯やハイブリッドシステム警告灯が点灯し、フェイルセーフが作動してモータの運転を停止する際、同時にエンジンの運転も停止し、走行できなくなるおそれがあるという。
これまでに不具合が2件発生しているが、事故は起こっていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の電気駆動制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正する。あわせて、エンジン制御コンピュータの制御プログラムを、電気駆動制御コンピュータの対策プログラムに適応したプログラムに更新する。
使用者には電話やダイレクトメール、もしくは車両のセンターディスプレイ画面へのメッセージ表示で通知するほか、日整連発行の機関誌・自社ホームページにも掲載する。