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ニデック子会社、TDASシリーズからEVモーター用試験ベンチとE-Axle用試験ベンチを発売

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ニデック子会社、TDASシリーズからEVモーター用試験ベンチとE-Axle用試験ベンチを発売

ニデックの子会社であるニデックアドバンステクノロジーは9月29日、電気自動車(EV)向けモーター用試験ベンチ「TDAS-1202P」とトラクションモーターシステム「E-Axle」用試験ベンチ「TDAS-2032P」を発売すると発表した。

TDASシリーズは、ニデックグループのE-Axleの開発・試験に使用されているもので、コストと品質、評価試験精度の最適化を図り、自動車の電動化(EV化)の発展伸長に貢献することを目的に開発された。

TDAS-1202Pは、最大回転数20,000rpm、最大出力700Nmに対応したEV向けトラクションモーター単体用の性能評価試験ベンチ。モーターの性能試験、効率/電費試験、低高温環境試験、適合試験(ISO対応含)に対応しており、同価格帯の試験ベンチにおいて世界最速クラスの回転数に対応している。

「TDAS-1202P」1軸試験ベンチ
「TDAS-1202P」1軸試験ベンチ

TDAS-2032Pは、3,300rpm/3,300Nmに対応したE-Axle用の性能評価試験ベンチで、TDAS-1202P同様の試験に対応している。

「TDAS-2032P」2軸試験ベンチ
「TDAS-2032P」2軸試験ベンチ

TDASシリーズは、電流・電圧・回転数・トルク・温度・振動を高精度・高周期で測定し、効率マップ表示等のデータを処理・解析できるのが特徴。試験シーケンス・走行モード等をオート・セミオートで実行できる機能を備え、試験環境の省人化に貢献する。

インバーターおよびバッテリーシミュレーター共に回生機能を有し、必要に応じてモーターベンチ内で消費される電力を削減。恒温槽や低温・高温チラーを利用することによって、供試体冷却オイル、クーラント液等の温度管理をした試験に対応できる。さまざまな供試体に柔軟に対応でき、TDAS-1202Pは、容易に交換作業できるように位置決め機構を持つ面板方式を採用している。

同社では、今後の需要増加を見据え、これらの製品を利用したBEV用、HEV用インバーターベンチも構築可能で、低コストな試験ベンチへの対応可能なソリューションも用意している。今後は、同社の工場内に設置されている複数台の試験ベンチを利用して、顧客からのテスト評価依頼にも対応していくほか、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成を受けて、30,000rpmクラスの高速モーター用ベンチやギアボックス用テストベンチの開発も進めている。

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