レクサス、新型ミニバン「LM」の国内受注開始。12月下旬に発売へ
LEXUS(レクサス)は10月19日、新型「LM」の国内仕様を発表し、注文受付を開始した。発売は12月下旬頃を予定している。
初代LMは、2020年にショーファードリブンMPVとして販売を開始。今回、新たなフラッグシップモデルとして全面刷新し、「素に戻れる移動空間」をコンセプトに乗り心地と静粛性を追求した。
ボディサイズは全長5125mm×全幅1890mm×全高1955mmで、ホイールベースは3000mm。パワートレーンは、2.4L直列4気筒ターボハイブリッドシステム(eAxle)を採用する。
新設計のGA-Kプラットフォームを採用し、高剛性化や軽量化・慣性質量の低減など、次世代レクサスが一貫して取り組んでいる「素性の刷新」を新型LMでも実践。乗員の体の動きを徹底的に分析したシート構造により、走行中の疲労原因のひとつとなる揺れの軽減や視線の安定化にも取り組んだ。
車両剛性を確保しながら軽量化も追求。主要骨格部材にはハイテン材やホットスタンプ材、スライドドアにアルミ材を採用。外板も含め全体で約30kgの軽量化により、ボディ重量を増やすことなく、従来型比で約1.5倍のボディねじり剛性を確保した。これにより、操縦安定性と乗り心地の向上やNV性能(ノイズ/バイブレーション)の低減に大きく寄与する。
レクサス初となる、周波数感応バルブ付AVSとRear Comfortモードを採用。AVSの減衰力特性は後席の乗り心地を優先しつつ、アクセルやブレーキを統合制御することで加減時の車両姿勢変化がより少なくなるセッティングとなっている。
静粛性と走り出しの滑らかな転がりを目指し、17インチ/19インチタイヤ&ホイールを新しく開発した。17インチにはノイズリダクションホイールを採用。アウターリム部の中空化により気柱共鳴音を低減し高い静粛性を実現する。19インチには鍛造ホイールを採用することで、17インチと同等の質量(タイヤとホイールの質量を合計した場合)を実現し、バネ下質量の低減に貢献する。
デザインは、機能に根ざしたエクステリアと、快適で開放的なインテリアを両立するために、「Dignified Elegance」をキーワードに作り込んだという。
フロントデザインでは、スピンドルボディをさらに進化させ、押し出しの強いスピンドル形状をグリルに外板色を採用することでボディと一体でシームレスに表現した。フロントグリルとフード・ヘッドランプ・バンパーの境界の段差を減らし、ボディとより融合した構成とすることで、走行時の空気の流れをボディ上面や側面へスムーズに流す効果によって、空力性能や冷却性能、操縦安定性にも寄与する。
運転支援システムは、Lexus Safety System +を採用。運転状況に応じて、適切な操作サポートを行うプロアクティブドライビングアシストや、ドライバーモニターとの連携によるドライバーの運転状況に応じた最適制御など、ドライバーの安全なドライブに貢献する。
国内仕様車のグレードは「LM500h エグゼクティブ」の展開となり、価格は2,000万円(※)。
※北海道地区のみ価格が異なる。リサイクル料金は含まれない。