静岡県三島駅北口から長泉町下土狩駅間で自動運転レベル2の実証実験。2市2町の広域自治体連携で
NTTコミュニケーションズとNTTドコモは10月27日、静岡県三島市と裾野市、長泉町、清水町の2市2町、3社の地域交通事業者、自動運転車の開発事業者、および、日本大学と連携し、三島駅北口から長泉町下土狩駅間のルートを自動運転レベル2で実証実験を行うと発表した。
今回の実証実験は、国土交通省「地域公共交通確保維持改善事業費補助金（自動運転実証調査事業）」の採択を受けて実施されるもので、三島市と裾野市、長泉町、清水町の2市2町からなる「富士山南東スマートフロンティア推進協議会」が主体となって行う。
2市2町の自治体、3社の地域交通事業者（伊豆箱根バス、東海バス、富士急シティバス）、日本大学が連携。広域自治体連携による実証実験の事例は全国的に少なく、複数の自治体を跨ぎ、公共交通を展開することで、広く地域全体の活性化へ貢献することを目的としている。
実施期間は12月1日～4日の4日間。実験車両は、先進モビリティが提供する小型バスタイプ車両「⽇野ポンチョ」を使用する。
自治体は交通空白地域における交通弱者への通院や買い物などの日常生活の移動を支援し地域課題の解決に取り組む。地域交通事業者は移動需要がある地域の公共交通のネットワークの維持発展を目指し、大学は潜在的な移動ニーズを分析して、地域の活性化を目指していく。
自動運転車両への試乗機会（試乗枠）をより多くの住民や企業関係者に提供し、幅広くアンケート調査を実施。地域交通の利用促進に向けたニーズを把握し、地域に適合した新たなモビリティの在り方を検討していく。
