パワーエックス、京都市勧業館「みやこめっせ」で超急速EV充電ステーションの実証開始
パワーエックスは11月1日、蓄電池型EV超急速充電器「Hypercharger(ハイパーチャージャー)」を京都市勧業館「みやこめっせ」(京都市左京区)に設置し、再生可能エネルギーを用いた充電サービスの実証実験を開始した。
同実証は京都市との公民連携・課題解決推進事業「KYOTO CITY OPEN LABO」(※)において、電気自動車(EV)利用環境整備の取り組みの一環として実施。
今後の急速なEV普及を見据えて、同社と京都市とが連携し、市内の民間駐車場・市営駐車場において、EVに関するニーズ調査を行い、利用者のニーズにマッチした市内のEV充電設備の拡充を目指す。
昨年11月以降、同社と京都市が連携し実施した、京都市におけるEV充電インフラに関するニーズ調査に基づき、みやこめっせにEV超急速充電器の実証機を設置し、再生可能エネルギーを用いた充電サービスを提供する。実証機の利用状況を分析した上で、EV利用者の充電ニーズを把握し、京都市における急速EV充電設備を拡充するためのモデル検証を実施する。
実証機として設置するのは、同社が開発・製造するハイパーチャージャー1機。どのメーカーの車両でも使える、公共用としては国内最速クラスとなる最大出力150kWでの充電に対応する充電器で、蓄電池を搭載することで、高出力によるEVオーナーの利便性を確保しながらも、電力系統への負荷軽減や場所を選ばない設置を実現する。
EVを所有するユーザーであれば、「PowerXアプリ」から事前に利用予約をすることで、充電利用できる。利用料金は、2023年12月末までは無料で、2024年1月からは有料予定。
同実証の期間は、24年3月末までを予定している。
※公民連携・課題解決推進事業「KYOTO CITY OPEN LABO」
同市が抱える様々な行政課題その他の社会課題に対し、民間企業等から課題の解決に資する技術やノウハウ、アイデアなどを募集した上で、課題提示部署と民間企業等が一緒になって、実証実験や具体的実践等により課題解決に取り組む仕組み。