三菱ふそう、新型「eCanter」のゴミ収集車を香川県高松市で国内初導入
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は12月9日、電気小型トラック「eCanter」新型モデルの収集車を国内で初めて導入したと発表した。
2023年に発売した国内で第3世代目となる新型eCanterは、モーター駆動の動力取り出し装置「ePTO」を新たにオプションで搭載し、車載リチウムイオンバッテリーからePTOを通じて動力を架装側に伝達することで、ゴミ収集車やダンプ車両、冷蔵・冷凍車などの架装に対応する。
バッテリー駆動のため走行時に排出ガスを一切出さず、騒音や振動が少ないため、商店街や市街地などの地域の環境に配慮した走行やゴミ収集作業に貢献する。
初号車は極東開発工業が架装を行い、12月8日に高松市内で廃棄物収集事業を行うティエラルが導入。今回ティエラルが導入した車両は、車両後方から投入したゴミを自動的に奥に押し込む圧縮装置を備えたパッカー車の仕様で、極東開発工業が新たに開発したEVゴミ収集車用の架装「新eパッカー」を採用している。
同車両は、ゴミを自動的に荷箱の奥に押し込む圧縮装置をePTOを介して駆動し、走行時およびゴミ回収作業時のいずれもフル電動で駆動する。排出板による押し出してゴミを排出するプレス式ゴミ収集車で、荷箱容積は7.1立方メートル。同車両はリチウムイオンバッテリーを2個搭載し、一充電当たりの航続距離は213km(国土交通省審査値)となる。
高松市の商店街における事業用ゴミ回収に用いられる予定で、高松市内の廃棄物収集作業のクリーン化に貢献する。