ホンダ「Gord Wing」など3車種3,496台をリコール…走行中エンストに至るおそれ
本田技研工業(ホンダ)は、Gord Wingなど3車種の低圧燃料ポンプに不具合があり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあるとして、2024年1月26日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2017年12月29日~2023年12月7日に製造された3,496台と、交換修理用部品として出荷し、組み付けられた車両が特定できないものの一部。
今回リコールの対象となるのは、以下の通り。
・2017年12月29日~2023年12月7日に製造された、Gord Wing、Gord Wing Tour、CBR1000RRの3車種3,496台
・2017年7月11日~2020年6月24日に交換修理用部品の燃料ポンプモジュールASSYとして出荷し、組み付けられた車両が特定できない173個
不具合の箇所は、燃料装置(低圧燃料ポンプ)。低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。そのため、インペラがポンプカバーと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあるという。
これまでに不具合が10件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、以下の対応を行う。いずれも、部品が準備でき次第、部品交換を改めて案内する。
1.全車両の低圧燃料ポンプを対策品と交換する。
2.全車両の低圧燃料ポンプの製造番号を点検し、該当するものは低圧燃料ポンプを対策品と交換する。
使用者にはダイレクトメール等で通知、もしくは交換修理用部品として出荷し、組み付けられた車両を追跡調査・特定のうえ、その使用者に周知し改修等を行うとともに、日整連発行の機関誌と自社ホームページにも掲載する。