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三菱自動車、新型「トライトン」を2024年2月に発売。12年ぶりの日本導入

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三菱自動車、新型「トライトン」を2024年2月に発売。12年ぶりの日本導入

三菱自動車工業は12月21日、新型の1トンピックアップトラックミニキャブ「トライトン」を12年ぶりに日本に導入すると発表した。2024年2月15日から、全国の系列販売会社で販売を開始する。

トライトンは、1978年に発売された「フォルテ」をルーツとする1トンピックアップトラック。5世代に渡り約570万台を生産し、世界約150カ国で販売してきた三菱自動車の世界戦略車だが、日本での販売は一時期見送っていた。今年7月に約9年ぶりのフルモデルチェンジを遂げた6代目現行モデルの国内販売を、来年2月15日から再開する。

特長は、SUV並みの快適性とピックアップトラックに求められる堅牢性、実用性を兼ね備えた2列シートのダブルキャブボディ。クルマの骨格部分を成すラダーフレームや、サスペンションなど主要コンポーネントを三菱自動車独自で新開発した。ラダーフレームは従来型から大幅に剛性を高め、走行性能や乗り心地の向上に寄与しながら、積載時の耐久性と衝突時のエネルギー分散性も向上するなど堅牢性を高めている。

新開発のラダーフレーム

新開発の4N16型クリーンディーゼルエンジンは、回転数と負荷に応じて2つのタービンを協調させることで、全回転域で高出力を発揮する2ステージターボシステムを採用。150kWの最高出力と約1500rpmからフラットに発生する470N・mの最大トルクによって、実用域での応答性に優れたトルクフルな走行を可能とする。排出ガスをクリーンに浄化する尿素SCRシステムを採用し、尿素水溶液であるAdBlueにより、窒素酸化物(NOx)を安定して浄化する。組み合わされるトランスミッションは6速スポーツモードA/Tとした。

4N16型クリーンディーゼルエンジン

4WDシステムは、三菱自動車独自のSS4-IIシステムを採用。4WDモードは後輪駆動の「2H」、フルタイム4WDの「4H」、センターディファレンシャル直結の「4HLc」、よりローギヤの「4LLc」の4種類が選択可能。走行中(※1)にダイヤル式のセレクターで簡単に4WDモードを変更でき、センターディファレンシャルには、前40%、後60%に駆動力を配分し、トラクション性能とコーナリング性能を両立するトルク感応式LSDを備えている。

各4WDモードで選択可能な7つのドライブモードを搭載。「NORMAL」モードをはじめ、2Hには経済性を重視した「ECO」、4Hに「GRAVEL(未舗装路)」と「SNOW(氷雪路)」、4HLcにトラクション性能を引き出す「MUD(泥濘)」と「SAND(砂地)」、4LLcには「ROCK(岩場)」モードが設定され、路面状況に応じて高い走破性能を発揮する。

安全性能は、コーナー内側の前輪に弱くブレーキをかけることで旋回性を向上するアクティブヨーコントロール(AYC)を新たに採用。空転している車輪にブレーキをかけ、路面をグリップしている車輪に駆動トルクを分配しするアクティブLSD(ブレーキ制御タイプ)をあわせて採用することで、滑りやすい路面での安全性を向上。大柄なボディでも意のままの走行性能を実現している。そのほか、下り坂で一定のスピードを保持して安心して走行することができるヒルディセントコントロール(HDC)、坂道発進での後退を防止するヒルスタートアシスト(HAS)なども採用した。

運転席は、走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調のインストルメントパネルを採用。プロフェッショナルユースを想定し、乗員を保護するためのソフトパットを要所に取り付けている。「MITSUBISHI TOUCH(三菱タッチ)」という考え方に基づき、ステアリングホイール、グリップ、ドアハンドル類は握り心地を追求したデザインを採用した。

新型トライトンの運転席

ボディカラーは鮮やかさとメタリック感を強めた「ヤマブキオレンジメタリック」(※2)と、輝度感を向上させた「ブレードシルバーメタリック」(※3)を新たに設定。高品質なベーシックカラーとして「ホワイトダイヤモンド」、「レッドソリッド」(※3)、「グラファイトグレーメタリック」、「ジェットブラックマイカ」の計6色をラインアップした。

グレードは、スタンダードモデル「GLS」と、上位モデル「GSR」の2種類を用意。GSRは、フロントグリルをボディ同色にし、荷台にはスタイリングバーを装着する。価格は、GLSは498万800円、GSRは540万1,000円。ボディカラーは一部有償オプション。

※1:100km/h以下、4HLcと4LLc切換は停止時のみ可能
※2:GSR専用色
※3:GLS専用色

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