ダイハツ、再発防止に向け経営陣刷新。新社長にトヨタ出身の井上氏

新体制人事は再発防止と信頼回復を図るための措置として講じるもので、同社は、新たな体制のもと再発防止策の徹底と今後の再生に向けて取り組みを進めていくとしている。

3月1日付で会長のポストは廃止。現会長・松林淳氏と、現社長・奥平総一郎氏は退任する。新体制では、社長には、現在トヨタで中南米本部の本部長を務める井上雅宏氏、副社長には、現副社長である星加宏昌氏に加えて、トヨタ自動車九州の桑田正規氏が新たに就任する。非常勤の取締役には、トヨタカスタマーファースト推進本部副本部長の柳景子氏が就く。

ダイハツの立て直しにあたっては現場に主権を取り戻す経営をできる体制が必要だという考えから、適材適所の観点で新しい体制を決めたという。

ダイハツは12月20日の公表以降、国内全工場の稼働を停止していたが、国土交通省による基準適合確認により一部車両の生産・出荷を再開した。今後は、2月9日に国交省に提出した再発防止策を基に改革を進め、新年度に新たな体制と経営方針について説明する予定。