フォルクスワーゲン「アウディ e-tron」349台をリコール…火災に至るおそれ
フォルクスワーゲングループジャパンは、アウディ e-tronの高電圧バッテリーに不具合があり、バッテリーが過熱し、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとして、2024年3月22日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2020年7月1日~2020年11月25日に輸入された349台。
不具合の箇所は、高電圧バッテリー。セルモジュールの製造公差の設定が不適切なため、公差の大きいセルモジュールがあり、特定条件下で充放電特性に不規則性が生じる場合がある。影響を受けるセルモジュールとバッテリーの充電量が上限の範囲にある場合は、セルバランス制御の放電時にバッテリーが過熱し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
これまでに事故、不具合ともに発生していない。本国からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両を改善措置用プログラムに更新する。ただし、プログラムの準備に時間を要するため、高電圧バッテリーの点検を行い、必要な場合はバッテリーモジュールを良品と交換する。暫定措置として充電量を80%までに制限し、バッテリーの点検を4カ月おきに定期的に行う。
使用者にはダイレクトメール、電話および電子メールなどで通知し、日整連発行の機関誌・自社ホームページにも掲載する。