テラチャージ、インド市場向け3.3kW充電器2機種を発売。ローカルニーズに対応
EV充電インフラ事業を展開するTerra Charge(テラチャージ)は4月12日、インドで充電インフラ事業を行う子会社「Terra Motors Charging Solution(以下、テラチャージ・インド)」で3.3kW充電器「KIWAMI(極)」と「TAKUMI(匠)」を発売したと発表した。
世界最大の人口規模を抱えるインドでは、モビリティの利用増加に伴い、大気汚染による健康被害や環境負荷が深刻化している。この課題に対処するため、インド中央政府は2030年までに、全てのモビリティ販売の30%をEV化することを目指している。
一方で、EV化を推進する上で欠かせないEV充電器の普及に課題があり、EV充電器本体の品質が低く、設置後短期間に破損し電源供給ができないケースや、EV充電に必要なモバイルアプリケーションとのオンライン接続が不安定で充電が開始できないケースなど、ハード機器及びソフトウェアの品質に起因する課題に直面している。
テラチャージ・インドでは2023年からEVステーションを展開。エンドユーザーのニーズを分析した結果、安定した充電供給を得るための野外の大型ステーションを構えるフリート事業者向けには「価格」「耐久性」「安定的なインターネットへの接続」、高級マンションや商業施設向けには、これに加えて「デザイン性」のニーズがあることを特定し、それぞれに最適化した2種類のEV充電器開発を進めた。
今回発売したKIWAMI(極)は鉄製で、フリート事業や商用向けに過酷な環境における高い耐久性を備えた製品として開発。TAKUMI(匠)はプラスチック製で、高級マンションやホテル駐車場向けに、景観を損ねない洗練されたデザインを施した。
最大出力電力定格は3.3kW、保護等級レベルはIP 54、通信機能はBLE/4G/WiFi。価格は2万2,000円(12,000インドルピー)〜。正式な公式発売は5月を予定している。