日野自動車、ごみ収集業界向けソリューションサービスの提供を開始。走行ルートをリアルタイム記録し未収集エリアなどを確認可能。
日野自動車は、持続可能な豊かで住みよい街づくりに貢献する新たな取り組みとして、ごみ収集業界向けソリューションサービスの提供を4月より開始したことを発表した。今回のごみ収集における課題の解決に向け、日野自動車はユニ・トランド社と協業し、ごみ収集に特化した作業車両の動態管理サービスを開発した。走行ルートをリアルタイムに記録することで、未収集エリアを確認したりすることが可能となっている。
私たちの暮らしを支えるごみ収集業務は、人口減少や高齢化を背景とした人手不足に加え、収集漏れの際の確認作業に多くの時間を要するといった作業負担に関する課題を抱えている。また、その運用体制や管理システムは各自治体が独自に最適化しているため、業界全体として効率的・抜本的な業務改善が進みにくくなっている。
このような課題の解決に向け、ユニ・トランド社と協業し、ごみ収集に特化した作業車両の動態管理サービスを開発した。本サービスでは、ごみ収集車両に専用の機器を取り付けることで位置情報を取得し、走行ルートを地図上にリアルタイムで記録する。これにより、あらかじめ設定したルートと実際の走行ルートの対比や未収集のエリアを可視化でき、システムを通して現場と管理者の迅速かつ正確な情報共有が可能となる。また、オプションとして、集めたデータを日野、ユニ・トランドの両社が分析し、作業員の配置や収集ルートの見直しをサポートすることで、さらなる業務の効率化に貢献する。