トヨタ「ヤリス」など3車種約79万台をリコール…走行不能となるおそれ
トヨタ自動車は、ヤリスなど3車種の前輪ロアアームについて、使用環境に対する耐久性の検討が不十分なため、最悪の場合、脱落して走行不能となるおそれがあるとして、2024年1月31日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2019年12月11日~2024年1月19日に製造された79万329台。
今回リコールの対象となるのは、2019年12月11日~2024年1月19日に製造されたヤリス、アクア、シエンタの3車種79万329台。
不具合の箇所は、緩衝装置(ロアアーム)。前輪ロアアームのボールジョイント取付部において、使用環境に対する耐久性の検討が不十分なため、降雪地域で融雪剤が頻繁にかかると、腐食して亀裂が生じることがある。そのまま使用を続けると亀裂が進展し、最悪の場合、ロアアームが破断してボールジョイントが脱落し、走行不能となるおそれがある。
これまでに亀裂に関する不具合が20件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の左右ロアアームを対策品に交換する。交換用部品の準備に時間を要するため、部品の準備ができ次第、使用者にあらためて案内し、対策品に交換する。
使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連の機関誌や自社ホームページにも掲載する。