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いすゞ、自動運転物流事業の米Gatikに3,000万USドルを出資。2027年度の自動運転レベル4事業化に向け、パートナーシップを構築

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いすゞ、自動運転物流事業の米Gatikに3,000万USドルを出資。2027年度の自動運転レベル4事業化に向け、パートナーシップを構築

いすゞ自動車とGatik AI Inc.(以下、Gatik)は、北米自動運転事業におけるパートナーシップを構築することを目的とし、いすゞからGatikに対して3,000万USドルを出資することに合意した。両者はこの資本業務提携を基に、強固なパートナーシップを構築し、自動運転レベル4による移動サービスの社会実現を目指していく。

いすゞF-seriesをベースに、Gatikの自動運転システムを搭載した同社開発車両

今回、いすゞ・Gatikの両者間で、自動運転事業開発および、自動運転システム搭載を前提に安全性を担保した新たなシャシ(冗長シャシ)の設計・開発に関する協業について合意した。いすゞは4月に公表した中期経営計画「ISUZU Transformation - Growth to 2030(IX)」において、新事業の柱として確立するため、①自動運転ソリューション、②コネクテッドサービス、③カーボンニュートラルソリューション――の3領域を掲げている。自動運転ソリューションへの挑戦として、2027年度中の自動運転レベル4のトラック・バス事業の開始を目指す中で、今回、Gatikとの提携が実現された。

Gatikは、北米のミドルマイルで自動運転物流サービスを提供する唯一の企業で、小型および中型の自動運転トラックを使用して、商品を安全かつ効率的に配送する物流サービスを展開している。同社は特に、大手企業向けのBtoB物流に注力しており、2021 年にはミドルマイルで完全無人商用配送にも成功しました。Gatikのクラス3~7の自動運転トラックは、米国のテキサス・アーカンソー、カナダのオンタリオをはじめとする各州の市場で商用展開されている。

いすゞは今回の提携により、米国・カナダですでにマーケットリーダーの地位を確立しているLCF5市場で、ミドルマイルでの自動運転事業に参入し、北米で深刻化するドライバー不足や急増する配送ニーズなどの社会課題の解決を積極的に推進する。さらに、自動運転システムの搭載を前提とした安全性能を有する新たなシャシを共同で設計・開発し、2027年度中の量産開始を目指す。

著者
Motor Fan illustrated

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