いすゞ「エルフ」など4車種約2.6万台をリコール…保安基準を満たさないおそれ
いすゞ自動車は、エルフなど4車種の開発時のエンジン制御プログラム評価が不適切なため、設計意図と不一致となり、車載式故障診断装置の技術基準満たないとして、2024年5月16日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2022年11月30日~2024年1月30日に製造された2万6,654台。
今回リコールの対象となるのは、2022年11月30日~2024年1月30日に製造されたいすゞ エルフ、日産 アトラス、UDトラックス カゼット、マツダ タイタンの4車種2万6,654台。
不具合の箇所は、排出ガス発散防止装置(制御プログラム)。開発時のエンジン制御プログラム評価が不適切なため、上流NOxセンサの故障診断が確定した際に排気ガス再循環装置(EGR)が作動を停止し、設計意図不一致となる。その結果、保安基準第31条の細目告示第41条 別添48に定める車載式故障診断装置(ディーゼル重量車J-OBD2)の技術基準を満たさない。
これまでに不具合、事故ともに発生していない。社内情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両に対してエンジン制御ユニットの制御プログラムを対策プログラムに修正する。特定の故障コードが確認された場合、粒子状物質除去装置(DPD)の再生を実施する。
使用者にはダイレクトメールまたは直接訪問等で通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。