NSK、遠心式ディスコネクトモジュールと超低フリクションT-HUBユニット軸受を世界初展示｜人とくるまのテクノロジー展2024

展示概要

同社が考える未来のクルマをカーモックアップにして表現し、同社の製品がどの部位で使用されるのかをそれぞれカットモデルなどを使って可視化して展示。クルマの電動化に貢献する要素部品からユニット製品まで幅広い製品を展示し、各製品の機能を動展示や体感型展示などで紹介する。

展示1：遠心式ディスコネクトモジュール（世界初出展）

既存のeAxleに簡単に搭載できる構造（小型、取付スペース小）が特長。遠心離脱式のため、切替アクチュエータが不要。eAxleとドライブシャフトを切り離し、リングギヤと駆動モータの連れ回りによる損失を低減するデフディスコネクトにより高駆動効率を実現した。

展示2：超低フリクションT-HUB（円すいころ）ユニット軸受（世界初出展）

電動車の低フリクション化と軽量化に貢献するユニット軸受。現行品（第2.5世代）と、改良を加えて開発中の新製品（第3世代）を展示する。新製品は、予圧範囲を縮小し、ボールハブで培った設計仕様を盛込むことで低フリクション化させたもの。会場では現行品と新製品の回転トルク差を体感展示で紹介する。

展示3：磁歪式トルクセンサ

軸トルクを検出できる非接触式トルクセンサ。現行品に対して、小型化、低コスト化した第3世代モデルを展示する。トルク情報をシステムの制御に活用することで、航続距離の延伸や安全性・乗り心地の向上を実現した。会場では、センシングの様子が分かるトルク計測が可能な体感展示を紹介する。

展示4：高出力軽量コラムEPS

2023年秋に市場投入した、CプラットフォームクラスのEVまで適用可能な高出力コラムEPS。小型高トルクのモータによりアシスト力を10%向上させ、システムで5％軽量化した。次世代減速機構の採用により音・振動が少なくスムーズなハンドリングを実現している。

その他の主な出展品

シームレス2スピードeAxleコンセプト、パワーフロースイッチングデバイス（PFSD）、遠心式ポールクラッチ：CePaC、平行3軸式モックアップ、遊星式モックアップ、導電ブラシ、導電ペーパー製品、トルクゲートクラッチ（ローラタイプ）、デュアルピニオンEPS、ロッキングクラッチ、電動油圧ブレーキ用ボールねじ、e-Bikeドライブユニット用製品群など。