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パナソニックエナジー、米国の大型EVトラックに車載用リチウムイオン電池を初搭載

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パナソニックエナジー、米国の大型EVトラックに車載用リチウムイオン電池を初搭載

パナソニック エナジーは5月20日、米国で販売されるクラス8の大型EVトラック向けにリチウムイオン電池の供給を開始したと発表した。同社の車載用リチウムイオン電池が商用車に搭載されるのは初めて。

パナソニック エナジーは昨年4月、ゼロエミッション商用車の車両インテグレーションおよび車両の開発・製造を行うHexagon Purus ASA(ヘキサゴンプルス)に車載用リチウムイオン電池を供給する契約を締結しており、今回供給を開始した。

ゼロエミッショントラック専用の「Tern」ブランドとして展開される大型EVトラック「RC8」は、日野モータースセールス U.S.A.(米国日野)のXL 4x2 シャーシをベースに、バッテリーシステムおよび車両インテグレーションの技術を持つヘキサゴンプルスの最先端ゼロエミッション技術を内蔵している。

搭載されるリチウムイオン電池は、パナソニック エナジーの日本国内工場から供給を開始し、2026年以降は米国カンザス州で現在建設中の新工場から供給する予定。

米国カリフォルニア州で導入されたアドバンスト・クリーン・トラック(ACT)基準では、2024年に同州で販売される全てのクラス7および8トラックの新車の5%をゼロエミッション車(ZEV)とすることを求めている。さらに、2040年にはトラックメーカーの販売台数の100%をZEVとすることを義務付けており、カリフォルニア州を含む8つの州で採用されている。このような背景から、米国では商用トラックの電動化への需要が急増しており、同社では車載電池技術をゼロエミッションの商用車へ展開することで、モビリティの電動化に貢献する取り組みを加速させていくとしている。

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