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ホンダ、米国で新型燃料電池車「CR-V e:FCEV」の生産を開始。年内発売予定

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ホンダ、米国で新型燃料電池車「CR-V e:FCEV」の生産を開始。年内発売予定

本田技研工業(ホンダ)は6月6日、米国オハイオ州メアリズビルの四輪車生産拠点パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター(PMC)で、新型燃料電池車「CR-V e:FCEV(シーアールブイ イーエフシーイーブイ)」の生産を開始したと発表した。同モデルは今年、米国と日本での発売を予定している。

CR-V e:FCEVは、外部から充電可能なプラグイン機能を持つ燃料電池車。燃料電池車が持つ長い航続距離と水素の充填時間の短さといった特長はそのままに、家庭や外出先で充電できるプラグイン機能を加えることで利便性をさらに高めている。これにより、一充填走行距離は270マイル(※)以上、EV走行可能距離は29マイル(※)以上となっている。

搭載されている燃料電池システムは、ホンダとゼネラルモーターズ(GM)が共同で開発し、両社で設立した合弁生産拠点である米国ミシガン州ブラウンズタウンのFuel Cell System Manufacturing LLC(FCSM)で生産している。

一般的に、燃料電池システムの普及・活用拡大に向けては、コストや耐久性が主な課題とされてきた。今回、両社が共同開発した燃料電池システムは、電極への材料の適用やセルシール構造の進化、補機の簡素化、生産性の向上などを図ることで、2019年モデルの燃料電池車「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」に搭載していた燃料電池システムと比べて、コストを3分の1に低減することに成功した。

耐食材料の適用や劣化抑制制御により、耐久性を2倍に向上させるとともに、耐低温性も大幅に向上させている。

同社は今後、コア技術である燃料電池システムの搭載・適用先を拡大していくことで、水素を「つかう」領域で、社会のカーボンニュートラル化を促進し、水素需要の喚起に貢献していく考え。

※ 米国仕様車。EPA(米国環境保護庁)が定める基準

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