ニデック、自動車向けエアサスペンション用モーター開発。小型化と効率化を実現
モーターなどの機械製品メーカーのニデックは6月3日、中国の現地法人であるニデックモータ(大連)において、自動車向けエアサスペンション用モーターを開発したと発表した。
同製品は、同社が長年培ってきたブレーキ用モーターやパワーステアリング用モーターなど、ドライブトレイン向け製品での技術を活かして新たに開発したもの。エアタンクに圧縮した空気を供給するエアコンプレッサーを駆動する役割を担う。
同モーターは、「小型、長寿命、高起動特性」が特徴。高トルク密度を追求した設計により小型化を実現し、限られたスペースに搭載できる。強磁性の磁気構造を採用することにより、性能を保証する前提で、小型化と効率化を実現した。
ブラシレスモーターを採用することで長寿命設計を実現。電子整流を採用するため、ブラシ付きモーターに比べ、整流子摩損と機械故障のリスクを低減できる。
迅速にコンプレッサーを駆動する起動特性も特徴のひとつ。電子整流を採用するため、ブラシ付きモーターに比べ、起動時の摩擦がより少なく、より速い起動応答を実現できる。
仕様
定格出力:300 W
最大トルク:~1.3Nm
動作環境温度:-40~+120℃
L寸:80 mm(ミニマム)
モータサイズ:Φ65 mm(ミニマム)