コマツ「WA100-8」など4車種2,050台をリコール…作動油が著しく漏れるおそれ
小松製作所(コマツ)は、WA100-8など4車種の作動油タンクブリーザに不具合があり、ケース部とカバー部のバヨネットに生じた隙間をOリングで埋められず、タンクの内圧により作動油が著しく漏れるおそれがあるとして、2024年6月24日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2022年11月1日~2023年12月7日に製造された2,050台と、交換修理用部品として出荷し、組み付けられた車両の一部。
今回リコールの対象となるのは、以下の通り。
・2022年11月1日~2023年12月7日に製造されたWA80-8、WA100-8、WA150-8、WA200-8の4車種2,050台
・2004年2月2日~2021年7月27日に交換修理用部品として出荷し、組み付けられたWA100-5、WA100-6、WA100-7、WA100-8、WA150-6、WA150-8、WA200-6、WA200-7、WA200-8、WA270-6、WA320-6の11車種21台
不具合の箇所は、動力伝達装置(作動油タンク)。
作動油タンクブリーザにおいて、カバーとケースを密着させる溝の寸法管理が不適切なため、ケース部のバヨネット(樹脂)とカバー部のバヨネット(アルミ)に隙間が生じているものがあり、Oリングで隙間を十分に埋められない。そのまま使用を続けると、作動油タンクの内圧により作動油が著しく漏れることがある。
これまでに不具合が32件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のOリングを対策品に交換する。
使用者には直接電話またはダイレクトメール等により連絡し、自社ホームページにも掲載する。