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ヒョンデ、水素社会のビジョンを発表。米国で持続可能なクリーンロジスティクスを推進

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ヒョンデ、水素社会のビジョンを発表。米国で持続可能なクリーンロジスティクスを推進

Hyundai Motorは5月21日(現地時間)、米国・ラスベガスで開催している先進商用車の見本市「Advanced Clean Transportation(ACT)Expo」内で水素社会のビジョンを発表した。

ヒョンデは、3年連続で同見本市に出展。水素ビジョン「HTWO」を発表し、同社の水素燃料電池電気(FCEV)トラック「XCIENT Fuel Cell truck」の展示など、米国における水素商用車事業を紹介した。

記者会見では、同社の取締役副社長兼グローバル商用車・水素燃料電池事業本部 本部長のKen Ramirez(ケン・ラミレス)氏が、水素社会構築に対する同社のコミットメントや、同社が展開している水素燃料電池システムを含む水素サプライチェーンのブランド「HTWO」のビジョンなどを紹介した。

水素社会の進展に向けた米国・水素商用車プロジェクト

同社は昨年、NorCAL ZERO Projectの一環として、オークランド港とリッチモンド港に30台のXCIENT Fuel Cell truckを配備し、貨物コンテナと車両を輸送。ジョージア州では、Hyundai Motor Group Metaplant America(HMGMA)で、生産施設の脱炭素化に向けてClean Logistics Projectに取り組んでいる。

2024年は、ジョージア州の自社施設にXCIENT Fuel Cell truckを配備する予定で、社内物流事業の排出量を削減する取り組みを始めるという。

HTWOロジスティクス

大手物流プロバイダー「GLOVIS America」と提携し、水素の製造、供給、燃料補給、ゼロエミッション車で構成されるバリューチェーンを確立する取り組み。

ジョージア州のメタプラントとその周辺に水素モビリティエコシステムを構築する計画で、HTWOソリューション一式を活用することにより炭素排出量を最大限まで削減する。今後は、同取り組みをグローバルに再現し、Hyundai MotorのHTWO事業の拡大を目指す。

XCIENT Fuel Cell truck

XCIENT Fuel Cell truckを会場内に展示。

ドライバーが一目で簡潔な情報を確認できる「12.3インチのフルデジタル・インストルメント・クラスター」や、センターコンソールに物理的なボタンを内蔵してドライバーの利便性を高めた「12.3インチのタッチスクリーン・インフォテインメント・システム」など、強化コンセプトを紹介する。

同社は自動運転ソフトウェアソリューションを開発しているPlusと協業し、XCIENT Fuel Cell truckにPlusのレベル4の自動運転ソフトウェアを搭載。両社は、交通安全と貨物輸送の効率向上を目指している。

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