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住友ゴム・ロジスティードが、タイヤの故障予知に向けた実証実験を開始。タイヤ空気圧や温度を監視しトラック稼働率の向上を目指す

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住友ゴム・ロジスティードが、タイヤの故障予知に向けた実証実験を開始。タイヤ空気圧や温度を監視しトラック稼働率の向上を目指す

住友ゴム工業は、7月からロジスティードとトラックの稼働率向上に向けた実証実験を開始した。ロジスティードが保有する車両に、同社が開発したタイヤ空気圧や温度をモニタリングして異常を知らせる「タイヤ空気圧・温度管理サービス」が導入される。この実証実験は、メンテナンスや車両調達などの管理を一括して担う「フリートマネジメントサービス事業」の進化を目指しており、住友ゴムとして国内初の取り組みとなる。

タイヤ空気圧・温度管理を通して、タイヤトラブルを未然に防ぐことで、車両稼働率の向上、走行時の安全性向上、点検業務の効率化、燃費およびタイヤ寿命の向上レベルが検証される。これにより、住友ゴムが目指すタイヤを含む車両全体の故障予知ソリューションサービスの展開が加速される。実証実験を通じて、ドライバー不足が懸念される物流の2024年問題の解決にも貢献する。

住友ゴムは、これまで運送会社、車両リース会社、レンタカー会社を始めとする数十社と「タイヤ空気圧・温度管理サービス」の実証実験を実施している。また、海外では2023年に米国・Viaduct社とフリートマネジメントサービス事業での実証実験を開始した。

今回の取り組みでは、ロジスティードグループの首都圏を走行するトラックにタイヤ空気圧監視システム(TPMS)を装着し、タイヤ空気圧と温度をモニタリングする。走行時にタイヤに異常が生じた際には、ドライバーに通知され、車載用通信機から住友ゴムのクラウドを通じて運行管理者にもメールで通知される。一般的なタイヤ空気圧点検では見つけることが難しいとされているスローパンク※も早期発見することが可能。タイヤトラブルによる車両の稼働停止時間を短縮するとともに、ドライバーと積荷の安全を守ることができる。さらに適正な空気圧管理による燃費向上や、当サービスを活用した運行前点検の効率化にも寄与する。

※スローパンク:
ごく小さい穴や亀裂、リムとタイヤビード間からのエア漏れ、エアバルブからの漏れなどにより徐々に空気が抜けていく状態。

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