愛知製鋼、刈谷工場の水素燃焼実証試験を開始。脱炭素社会実現に向けて水素利活用を推進
愛知製鋼は、カーボンニュートラル実現を目指す取り組みの一つとして、刈谷工場の鋼材熱処理炉の水素燃焼対応工事を完了し、水素燃焼技術の実証試験を開始したことを発表した。
刈谷工場では、これまで地道な省エネ活動に加え、「再エネ電力」「カーボンニュートラル都市ガス※」の導入により、2022年3月に年間約1万2千トンのCO₂排出量を削減、カーボンニュートラルを実現している。
さらにクリーンエネルギーとして水素に着目し、東邦ガスグループとアイチセラテック株式会社の協力を通じて、都市ガスを使用する鋼材熱処理炉の水素燃焼対応工事を進めている。
今回の試験では、水素による鋼材熱処理技術の開発を目標とし、水素燃焼の検証や知見収集など、水素の利活用に向けた実証が継続的に推進される。また、中部圏水素協議会の一員として、これらの試験から得られた知見を活用し、他工場での水素利活用の展開も目指していく。
※東邦ガスが提供する、天然ガスの採掘から燃焼に至るまでの工程で発生するCO₂を、森林保全プロジェクト等を通じて削減・吸収し相殺(カーボンオフセット)したLNG(液化天然ガス)で製造した都市ガス