パナソニック エナジーと米国カンザス大学が、載電池の技術開発や専門人材育成の連携に向け合意書を締結
パナソニック エナジーは、車載用リチウムイオン電池工場を建設している米国カンザス州のフラッグシップ大学である The University of Kansas(以下、カンザス大学)と、リチウムイオン電池に関する次世代技術開発や専門人材育成を推進するため、このたび合意書を締結し、具体的な連携に向けた協議を開始したことを発表した。
パナソニック エナジーは、現在カンザス州デソトに北米第二工場を建設しており、同工場は 2024 年度末までに生産が開始され、年間生産能力は約 30GWh となる予定だ。この工場建設は、北米での車載電池の生産能力を大幅に拡大するためのパナソニック エナジーにおける重要な戦略の一部である。電気自動車(EV)の普及による CO₂排出削減へのコミットメントの実現に繋がるほか、デソト地域やカンザス州周辺の経済圏に新たな雇用を創出するとともに、米国の経済と製造業の活性化に貢献する重要な意味を持つプロジェクトである。
カンザス州では、工学系専門人材に対する産業界の労働力需要に応えるため 2011年に可決されたUniversity Engineering Initiative Act のもと工学部卒業生の輩出に取り組んでおり、カンザス大学は、その参加校であるほか、北米を代表する研究型大学が加盟する Association of American Universitiesのメンバー校である。高い水準の研究開発を行いエネルギーやバッテリー関連の研究室を有する同大学と、電池開発・製造の豊富な知見を持つパナソニック エナジーは、本パートナーシップを通じて、持続可能な社会の実現に向けた電池関連の技術開発や専門人材の育成など、カンザス地域の発展にともに取り組む。具体的な取り組み内容は、今後両者で協議が進められていく。