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フォルクスワーゲン、新型「パサート」の予約を9月に開始。ワゴンモデルに特化しボディサイズを拡大

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フォルクスワーゲン、新型「パサート」の予約を9月に開始。ワゴンモデルに特化しボディサイズを拡大

フォルクスワーゲングループジャパンは7月3日、新型「Passat(パサート)」を9月から全国のフォルクスワーゲン正規販売店での予約を受け付けると発表した。

パサートは、1973年に発売したロングセラーモデルで、販売台数は3,400万台以上。今回で9世代目となり、主要マーケットの欧州市場のトレンドにあわせて、ワゴンボディ専用モデルとした。

アダプティブシャシーコントロール「DCC」は、バルブ独立制御式「DCC Pro」へ進化した。ボリュームセグメントでは世界初採用となる。内部構造が伸び側・縮み側が独立したオイル回路となっているため、減衰力をそれぞれコントロールでき、スポーツモードでは軽快なハンドリング、コンフォートモードでは快適なフラットライドを目指した。

技術基盤には「MQB evo アーキテクチャー」を採用することで、「DCC Pro」と電子制御ディファレンシャルロック(XDS)を高度に協調制御する「Vehicle Dynamics Manager(ビークルダイナミクスマネージャー)」を初採用した。走行状況に応じて4輪独立で可変制御することで、ステアリングレスポンスを向上させた。

パワートレインは、1.5L eTSI マイルドハイブリッドシステム(FWD)と、2.0L TDI クリーンディーゼルエンジンにフルタイム 4WD システム 4MOTIONの組み合わせに加え、EV走行レンジを延伸させたプラグインハイブリッドのeHybridをラインアップした。

eHybridは、1.5L eTSIをベースにやや低い圧縮比などのチューニングを施した。システム総合出力は150kW/350Nm(欧州公表値)で、19.7kWhのリチウムイオンバッテリーを使用し、120km超のEVレンジ(WLTC、欧州計測値)を実現した。

1.5L直列4気筒ガソリンエンジンは48Vマイルドハイブリッドとなり、燃焼プロセスにミラーサイクルを採用し、ガソリン用可変ジオメトリターボを組み合わせるなど、省燃費とトルクレスポンスを両立させた。制御を最適化した気筒休止と、コースティング時のアイドルストップ時間を拡大した「アクティブシリンダーマネジメント(ACT)」も備える。

2,200barのコモンレールを用いた2.0L直列4気筒ターボディーゼルは、2連式SCR噴射を採用したツインドージング型で、日本仕様ではTDIエンジンをフルタイム4WDシステム「4MOTION」と組み合わせて展開する。

ボディサイズは1クラス上のセグメントに相当する4.9m級に拡大し、ホイールベースを50mm延長したことで、リヤシートの居住性を向上。居室容量は最大1,920Lとなり、日本のステーションワゴンとして最大級となる。

駐車支援システムは「Park Assist Plus(パークアシストプラス)」を採用し、ステアリング操作やアクセル、ブレーキが自動操作となる。新たに搭載されたメモリー機能では、駐車スペースの50m手前からの操作を記憶でき、最大5件までメモリー登録が可能。

グレードは、計7グレードで展開。エントリーグレード「Elegance Basic(エレガンスベーシック)」は1.5eTSIにのみ設定し、標準装備として、「Travel Assist(トラベルアシスト)」やレーンキープアシストシステム「Lane Assist(レーンアシスト)」、レーンチェンジアシストシステム「Side Assist Plus(再度アシストプラス)」など、最新の運転支援システムを備えた。

15インチの大型タッチディスプレイを備えた純正インフォテイメントシステム「Discover Pro(ディスカバープロ)」やヘッドアップディスプレイを標準装備した「Elegance(エレガンス)」グレード、専用エクステリアやシート、19インチアルミホイールを装着した「R-Line(Rライン)」グレードを設定する。

11月に出荷開始予定。

新型「Passat」 諸元表

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